2012年10月29日月曜日

電子書籍リーダーで自炊したマンガを読んでみた。

 ついに、『電子書籍の黒船-Amazon』が日本に上陸してしまいました。対する日本勢ですが地盤を固めているとは言い難い状況です。やはり戦いは水際で食い止める方が有利でして、上陸されてからでは苦戦することが予想されます。がんばれ日本のメーカー!

 前回、まだAmazonが日本での展開を発表するまえに、『電子書籍についてマニア目線で考えてみた。』で、マンガ向けのハードについて色々考えてみました。Amazonの『Kindle Paperwhite(白黒版)』はサイトには画面のサイズが書かれていないようですが、外寸がSONYのReaderとほぼ同じだったので、画面はだいたい同じじゃないかと思われます。

 ということで、私の望むようなマンガに最適化されたサイズの電子書籍リーダーはしばらくなさそうなので、今回は現実的な話として既にあるハードで自炊したマンガの読み心地を見てみたいと思います。使用したハードは初代SONYのReaderの画面が6インチの方(PRS-650)です。

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 ちなみに、左上に黒い線が入っているのが分るでしょうか。ええ、タイマーが発動しまして画面に消えない黒と白の縞が出るようになってしまったのです。ここに文字がある場合はCDのように前後の文脈から予測補完しなければなりません(笑)。

 SONYのReaderはzipで圧縮したjpgファイルは読むことができないので、スキャンしたら『pdf』で保存するか、後から対応する形式に変換する必要があります。私は軽くて管理が簡単なjpgで保存しているのであとで変換することにしました。

 Readerを含めて電子書籍のフォーマット(ファイル形式)としてはePub形式がメジャーな様子です。もっとも、電子書籍自体がまだ定着していないので今後標準となるファイル形式がどうなるかは分りませんが、オリジナルはjpgとして保存してあるので読むための形式はそこまで慎重になる必要もないと思ってePub形式としました。

 変換に用いたのはChain LPというフリーウェアで、画像を読み込んであとはePub形式として保存するだけという素晴らしいソフトです。右側を見るとかなり細かく設定もイジれるような雰囲気が漂っていますが、デフォルトで不都合は感じませんでした。そういえば検索のアルリズムでチェイン法とかいうのがありましたが、それと関係あるんでしょうか。

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 で、実際に読んだ感想としては、『読めなくはないけど9.7インチのiPadの方がいいなぁ』ってのが正直なところでした。

 画面サイズが原因か解像度が原因かはわかりませんが、やはり文字が読みにくいです。特に手書きの小さなセリフやフリガナは解読不可能なことが多かったです。また、SONYのReaderの電子ペーパーは16階調なので輪郭のギザギザが目立つ傾向があるのも気になりました。

 電子ペーパーは液晶などに比べてページの書き換えにやや時間が掛かりますが、それに関しては読んでいてそれほど不満は感じませんでした。また、画面は見やすく疲れないのと、消費電力を気にせず、すぐに画面がスタンバイになるイライラもないので落ち着いてノンビリ読めるのは利点だと思います。

 とは言うものの、字が読めないのはやはり致命傷と言えます。ということで、実際に電子書籍リーダーで自炊したマンガを読んでみた感想としては、まだ電子ペーパーでマンガを読むのは時期尚早ではあるものの、今後の進歩に期待したいというのが結論です。

2012年10月4日木曜日

電子書籍についてマニア目線で考えてみた。

 数年前から来年こそは『電子書籍元年』と叫ばれて久しいですが、少なくとも日本に住んでいると待てど暮らせど電子書籍の夜明けは見えてきません。

 SONYのReaderはいまいち盛り上がりに欠けていますし、鳴り物入りで参入した楽天のKoboは違った意味で盛り上がっている状況。米アマゾンが日本の電子書籍参入の準備を着々進めいるようなので、音楽のように海外に主導権を握られてしまうのではないかと、出版業界の行く末がやや心配です。

 電子書籍が普及しない問題点は色々あると思うのですが一般的な話は抜きにして、ここでは私の大好きな『マンガ』に焦点を当てて電子書籍を考えてみたいと思います。

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鍵は漫画! 

日本の誇る世界のコンテンツ、『マンガ』です。

 巨匠・手塚治虫先生の影響が大きいと思いますが、たしかに日本の漫画は世界のソレとは明らかに一線を画する独特の文化があります。偏見かもしれませんが、音楽や映画は外国から新しい文化が発信されてきたイメージがありますが、マンガは日本から発信されていると思うのですがどうでしょうか。

 そして、日本が電子書籍で先行し、アップルの音楽のように世界の電子書籍のデファクトスタンダードになりえる可能性が残っているとしたら、それは『マンガ』だと思うのです。

 マンガは本よりも楽に読めます。文字が多いと定評のある(?)こち亀でも一冊読むのにそれほど時間はかからないでしょう。だから巻数が多くなってきても読む方はそれほど大変ではありません。そう、問題となるのはその置き場所なのです。

 難しい学術書なんかは部屋のアクセサリーとして並べておくのに役立ちますが(笑)、マンガは部屋に並べていても箔はつかないでしょう。

 置き場所をとらないという特性こそ、電子書籍の大きなメリットです。つまり、『マンガ』は電子書籍のメリットをとても生かせるコンテンツと言えるのです。

画面サイズ

 電子書籍のハードウェアを見てみると、SONYのReaderは5インチと6インチ、楽天のKoboは6インチです。インチで言われるといまいち大きさが分らないのですが、例えばSONYのReaderの6インチ版は90mm×122mmでした。

 対するマンガは、一番メジャーな単行本のサイズはだいたい115mm×175mm程度(メーカーによってばらつきがあるみたい)なので、幅が20mm、高さで50mmも小さいということになります。画面が小さければ解像度が高くても、どうしても読みづらいと感じてしまいます。

 とは言え、iPadの9.7インチは148mm×197mmで幅は30mm、高さで20mmほど大きく、やや大きすぎる感じです。そもそもマンガは表紙以外のほとんどが白黒なので重くてバッテリーを消費するカラー画面である必要もありません。

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 そう、日本ではマンガが盛んにも関わらず、マンガを快適に読むためのデバイスが未だに存在しないのです!

 もちろん、逆に電子書籍に合わせてマンガそのものを最適化してしまうという手もあるでしょう。私のよく読むマンガでは縦に4段くらいありますが、それを3段にして紙面自体を小さくしてしまうという方法です。 しかし、この方法は過去の資産を切り捨てることになってしまいます。そうするにはあまりにもったい膨大な資産が日本にはあります。

ですから、マンガに向いた電子書籍リーダーがあるべきだと思うわけです。

 では、実際にどんな端末が良いでしょうか。単純には現在のSONYのReaderをお値段据え置きで、画面サイズを現在のマンガ単行本に合わせてもらえればOKだと思います。

 本来であればマンガと言ってもA4サイズから文庫サイズまで様々な大きさがありますが、まずは手頃な大きさの高さ115mm×175mmのサイズが本体の大きさと読みやすさの点からバランスがとれていると思います。

 また、マンガは表紙や一部のページがカラーだったりしますが、大半は白黒ページですし、雑誌掲載時にカラーのものでも単行本になると白黒になるものも少なくありません。ですから、重さやバッテリー持続時間のトレードオフとしてEインク式の白黒画面でいいと思います。 電子書籍データ自体はカラーで、iPadなどで読めばカラーに見えるような方法でもいいかもしれません。

 価格はマンガユーザーの多くは学生が占めていると思われるので、現在のSONY Readerや楽天のKoboと同じように1万円を切る価格帯で提供できれば、と思うのです。

コンテンツ

 よく電子書籍の方が本よりも安くするべきだという風潮がありますが、私は別にそうである必要はないと考えています。もちろん、物理的な紙代とか流通コストとかを省いている分、安くできるだろうという気持ちもわかります。それでも、デメリットがないのであれば、今までその価格を払ってマンガを読んでいたのですから同じ価格でも別にかまわないと思います。

 そう、重要なのはデメリットがなければ、という点です。ですから絶対条件として、『機器やサービスに縛られず永続的に読めること』、音楽で言えばDRMフリーのMP3のような感じのライセンスが必要だと思います。

 電子書籍がなかなか上手くいかない最大の障壁はコレだと私は思います。なぜって、同じ(かちょっと安い程度)のお金を払っても、本は火事にでもならなければずっと読めますが、電子書籍だとサービスがコケれば将来読めなくなるかもしれないと思えば、だれだって慎重になってしまいます。

 わざわざ紙の本を買って『自炊』なんてことをやっている人達が一杯いて、それを代行するのが仕事として成り立つくらい需要があることを見れば明らかです。手間をかけても制限無くずっと読めるデジタルデータが欲しいとみんな思っているのです。

 そう言うと業界の方々から違法コピーが。。。というお話しが聞こえて来そうですが、本だって回し読みすることもあります。ネットを介して大量に拡散するのは自炊でも同じことですし、すでにそうなってしまっています。

 もし、違法コピーを読んでいる人達の中に、本と同じ使い勝手の正規の電子書籍があればお金を払ってもかまわないと思っている人達がいるとすれば、それは業界のとっても、その人達にとっても不幸なことでしょう。

 人気商品は、品質もさることながら、使い勝手の良さも重要なファクターとなります。それはコンテンツといえども同じこと。権利も大事ですが、お客さまあっての権利だということは忘れないで欲しいと思います。

 コンテンツで言えば、ジャンプやマガジンといった雑誌をマンガ毎にバラで読める(音楽ではアルバムの中の曲を1曲づつ買えるのだから)など、紙の本では実現できない機能があると面白いかもしれません。全部(15本くらい?)で200円で1本なら50円などの、何本か読むなら1冊買おうかなと思える絶妙な価格設定が重要です。

 ただし、電子書籍はかさばらないので、雑誌で読んで単行本も買っている人が、雑誌をそのまま残すようになることが考えられるので、その分の損失を補うような工夫は必要だと思います。電子書籍化により手軽になる定期購読の顧客を伸ばすなど、いくらでも方法はあると思います。

本屋さんの役割

 電子書籍のあおりをもろに受けるだろう本屋さん。もちろん電子書籍には反対でしょうね。しかし、全国各地にある本のための場所、それを活用しない手はないと思います。

 私はアマゾンが楽でよく使いますが、本屋さんで本を選ぶワクワク感は代え難いと思っています。紙の本をケータイ売り場のモックのような扱いで本屋さんに置いて、その本屋さん(本屋さんに設置された無線LAN)で購入した分は、その本屋さんにリベートが入る仕組みなどもあってよいかもしれません。もちろん、買った本にその本屋さんオリジナルのブックカバーやしおりが(デジタルデータのオマケ)付くような消費者への心遣いもお忘れ無く。

 電子書籍時代の本屋さんは、今の本屋さんの平積みコーナー(おすすめ)と図書館のようにノンビリ読めるスペース、そして司書さんみたいな本屋のマスターが居てくれるような場所なんじゃないかと思います。イベントや同じ本の趣味を持った人達との交流などの場にするなども考えられるかもしれません。本の値段は据え置きで、流通コストの低下分をこういった部分に投資するというのも悪くないと思います。

 まとめとか

 とまぁ電子書籍についてマンガに焦点を当てて、ハードウェアとソフトウェアの両方の側面から考えてみました。

   サービスの要は『コンテンツ = 中身』です。その点では日本は『マンガ』という世界に通用するコンテンツを保有しているのです。日本のマンガは海外にも人気がありますから、外国語訳版などをラインナップに加えて展開すればそれなりに勝負になるハズです。

 マンガでハードウェアとサービスを定着させることができたなら、他のコンテンツだって競争力が生まれてきます。

 電子書籍元年。まだ夜明け前なのは日本の業界にとってはまだチャンスが残っているということでもあります。マンガとデジタルガジェット。日本のお家芸たる最強のコンビが世界に羽ばたくことを願ってやまないのです。

2012年10月1日月曜日

iPad 4 について考えてみる

 発売と同時に第3世代のiPad を買ったのですが、まぁまぁ良い感じなので家族にも買ってみようかと考えているのですが、そうなると気になるのが後継機発売のタイミング。

 Appleは比較的分りやすいスケジュールで新製品をリリースしてくれるのですが、今年は iPhone5/iPodでDockコネクタに代わりLightningコネクタが導入されているので、残るはiPadのみ。Appleとしてはとっとと統一したいのではないかなぁって思うわけです。

 くしくも10月にiPad miniなるものが登場するという話が聞こえてきますし、いっそモデルチェンジもしてしまうんでは?とも思うわけです(iPad miniの縦横比がiPhoneと同じ16:9ならばなおさら統一したいでしょうし)。

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  まぁともかく、仮に後継機が出るにしても買い控えするほどの違いがあるかが重要になります。最近のAppleの口はやや甘いみたいですが、それでも第4世代のiPadの話は聞こえてきません。なのでちょっと予測してみることにしました。根拠はそれなりにありますが、あくまですでに分っていることからの予想です。

Lightningコネクタ採用

 これはほぼ100%と言っても過言ではありません。間違いなく、第4世代iPadはLightningコネクタを採用するでしょう。

OSはiOS6

 これも既定路線で、iOS7が投入されるとは思えないのでiOS6.1とか6.2とかのiOS6のマイナーアップ版が採用されると思われます。おそらく何かと話題な地図とかのアプリが改善されるのではないでしょうか。

LTE対応

 私はWi-Fi版を持っていますが、3G版に関してはLTE対応になるのもほぼ間違いないでしょう。もっとも日本ではiPhone5がともにテザリングに対応しているので、Wi-Fi版の使い勝手もだいぶ向上したのではないでしょうか。

縦横比が16:9になる

 iPhone5でiPhone史上初めて縦横比16:9に変更となりました。Macも16:9を使っているので、おろらく16:9の縦横比が採用される可能性が高いと思います。iPhoneは横に増加するように縦横比を変えたので、同じように考えれば現行の2048×1536ピクセルから2730×1536ピクセルになると考えられます。

プロセッサはA6X(仮)

 第3世代のiPadはCPUに、同世代のiPhone4が採用した『A5』プロセッサのグラフィックコアを2個から4個に増やしたA5Xを採用しています。同様に考えると第4世代iPadにはiPhone5で採用された『A6』プロセッサのグラフィックコアを3コアから増強したものが搭載される可能性が高いと思われます。

 その他

 後は薄く軽量化されてバッテリーの持ちが改善されるなんていうのが一般的に考えられることでしょうか。iPhone5ではカメラの性能がアップ(暗い場所での描写が改善)らしいので、同様にアップグレードされるかもしれませんが、そもそもiPadに外向けのカメラは需要があるかあやしいので廃止されるかもしれません。

 だいたい、こんなところでしょうか。家族は写真なんかを見たいと言っているので、どちらかというと現行モデルの方がよさそうな感じです。しいて言うならば、第5世代のiPadが発売されて現行のiPadが値下げされて涙目っていうパターンがちょっと怖いくらいで、買い控えするほどのものではないかもしれません。